━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●「成功の宣言文」文庫は第一巻「四画面思考」、第二巻「元気の
出る俳句」、第三巻「改革の輪」に続いて、「4画面思考の基本」
が発刊されました。「成功の宣言文」文庫の購入は下記ブログより
可能です。皆さんの企業防衛・社会防衛・生活防衛にお役立てくだ
さい。 http://www.success-poem.com/book.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の日曜日は関ヶ原製作所の人間村で、清塚ミュージアムとス
ロープギャラリーの完成記念パーティが行われた。矢橋会長や関ヶ
原製作所のみなさんが、20年かけて構築されてきた人間村がこれ
で完成する。今後、この人間村の上で、人がつくられ、組織がつく
られ、そして事業がつくられていく。民主ミッション共同体経営を
目指す、人間村カンパニーの真のスタートである。
チーム知経営研究会でも、矢橋会長指導のもと、佐久間社長・小寺
常務のツートップ体制で、プロパーによる経営がスタートしている
。その100年企業づくりの基盤は、会社はみんなのものという創
業者の哲学である。会社は、みんなのものの思いを形に出来たのが
人間村です。
私も記念パーティに参加させていただきましたが、普段と異なって
、半数以上の参加者の方が芸術家のみなさんでした。いろいろな彫
刻と絵画そして音楽と生活がまじりあって、人間広場の喜びを体験
できました。
いろいろな人がまじりあって、お互いの思いがつながっていく。物
づくりのひろばと生活のひろばが錯綜して喜びを創造している。市
川茨城美術館長の「震災と美術館」という講演も素晴らしかった。
芸術は作品と対峙した時に、関係をつくるといわれる。震災で関係
がこわれた。しかし、人間はこわれた中で関係を創造する力を持っ
ている。我々の改革実践も、対象と対峙して、関係を創造している
。
10年近く続けてきたが、やはり20年は続けないと文化にはなら
ない。私は間の理論といっているが、芸術も改革実践も、関係をつ
くることでは、共通性がある。北陸で展開している改革実践コミュ
ニテイの原点は関ヶ原人間村でもある。関ヶ原人間村の上で、10
0年企業が生まれる実感を体験できました。市川先生の講演の中か
ら、気づいた成功の宣言文をご紹介いたします。(近藤)
成功の宣言文 原風景が見えてきて ありたい姿
●私がいつも心に描いて風景が、まわりに自然ともひびきあってい
る
●絆を感じて、原風景が見えてくる。創業者がいってきたことは、
会社は皆のものと、いつもいっていた。そんな父の志を民主ミッ
ション共同体という経営で始まりました。
●「人間村 原風景が 見えてきて」 矢橋会長
成功の宣言文 本当の人間をつくる ありたい姿
●オイルショックの時に大方は、何か変わったことを始めたといい
はじめた
●それから、20年、着実に風景をつくってこられた。関ヶ原製作
所は、本当の人間をつくってきたことで復活した。人間力にこだわ
ることで、厳しい中から復活することを証明された。
●「本当の 人間をつくり 復活す」 矢橋ホールディング 矢橋会長
成功の宣言文 ちぎりと絆の人間広場 ありたい姿
●そういう中で、ちぎりと絆の人間広場を社会に提供する
●そして、会社自身も社会に認められていきたい。社会の中で自分
も磨きあげて、より一層、社会のみなさんに認めていただく活動を
やっていく。
●「ちぎりと絆 人間ひろばを 提供す」 佐久間社長
成功の宣言文 間にて関係をつくる なりたい姿
●人間ひろばは、かぎりなく、追求していかれる。ひろばで間をつ
くる
●間にて関係をつくることを続けて、人間村というひろばができた
。そういう意味で一区切りです。間は関係をつくることもできるし
、疎遠になることもできる。関係をつくれば絆になる。
●「間にて 関係をつくり ひろばでき」 市川館長
成功の宣言文 文明と作品が交差 ありたい姿
●そして関係をつくっている。関ヶ原製作所という文明と作品が交
錯している
●横を貫きとうして実体です。関ヶ原をおりると特別な場所です。
地下には戦の後がある。過去の時間の上に現在がある。そういう中
で人間村の構想が胸の中で積み重ねられてひろばになった。
●「関係で 文明と作品 交差して」 市川館長
成功の宣言文 関係をまつたくる なりたい姿
●時間がつもってきてひろばがある。間がさまざまなものを結び付
けて実態を感じさせる
●そういう時間を感じさせる。震災で間は壊れた。失われて関係も
壊れる。人間がつくって壊れて失うこともあれば、関係をつくるこ
とも可能である。
●「関係が こわれることで またつくる」 市川館長
成功の宣言文 作品で感じる 現状の姿
●一人ひとりが作品を見て、感じるものがないと、芸術とはいえな
い
●芸術家の精神力を果実に変える。その果実を見て、いろいろな人
が果実をつくる。果実の連鎖です。優れた芸術作品は、見た人の共
感を生み出していく。
●「作品で 一人ひとりが かんじるや」 芸術家
■■■「イメージと感覚の一致」の心を感じよう■■■■■■■■
四画面思考による改革実践は、毎年、改革実践モデルを進化させる
ことがその特徴です。先週の土曜日に、第8期いしかわMOTスク
ールファイナルが行われました。8期生の進化テーマは「イメージ
と感覚の一致」にしました。7期生のグループ名は、火種をともす
ために、「七輪会」になりました。8期生は、繋がって無限に改革
実践力を引き出すために「∞」になりました。人間の未来をつくり
だす力は無限なのです。今回は、受講生の発表に続いて、指導して
いただいたメンターの、私の経営3原則を披露していただきました
。改革実践と経営実践が両輪となって、初めて大きな成果が出るか
らです。それぞれのメンターの経営3原則がまじりあって、経営改
革道場になりました。現場には経営や改革を純粋経験されている人
材がおれ、未来をつくりだすエネルギーです。みなさんの命の言葉
をご紹介させていただきます。今回はAチームの5名の方のご紹介
で、次回は、B・Cチームを継続させていただきます。(近藤)
■別川製作所:長石倉貴司(メンター:小西常務)
●MOTスクールで学んだ事、気づいた事
・気づきから始まる
・自分ごとで行動する
・人間力と技術力の二刀流
・自分を変えて周りを変え、進化し続けることができる。
・4画面思考法で思いを形に
・RBC志響塾+で元気と響き
・自社の企業理念を大事に
●改革実践提案書
・成功の宣言:私から始める「人繋がりのTSS」
・現状の姿:それぞれの役割を再認識しよう
・ありたい姿:TSSで未来の「命」を支える
・なりたい姿:システム事業 売上30億円!
・実践する姿:毎日少しの変化を楽しむ
・実践事例:①グループ勉強会 ②ミス・ロス分析 ③わかい人
を積極的に取り込む ④組織内 問題の表出化(KJ法)
●メンターの私の経営3原則(小西常務)
・人にかかわる仕事の追及
・SE2の養成(システム&システムエンジニアリング)
・グローバル化に向けて国際感覚を身につけた設計員&営業員養
成
●メンターコメント(小西常務)
質を求めるには人の成長が不可欠、日本産業界は、コア技術が
生命線になると思いますので、さらなる人のレベルアップを計
りたい。
■PFU:鈴木慎次(メンター:石川事業部長代理)
●学んだ事、気づいた事
・人間力は無限
・実践にて思いを形に
・楽しんで楽しませる
・気づきを実践する
・ぶれない信念
・言葉を真実に
・変化の先にたつ
・明るくするには自分が明るく
・成功イメージを持つ
・自分が変わればまわりが変わる
●改革実践提案書
・成功の宣言:進化から飛翔へ(組織、製品)
・現状の姿:進化はできた! 飛翔に向けて?
・ありたい姿:皆が喜ぶ進化と飛翔!
・なりたい姿:進化、飛翔への活動集団!
・実践する姿:仲間と自分を信じてチャレンジ!
・実践事例:①CCTIME ②4つの火種に火 ③要求をとり
に顧客訪問 ③本当に必要とす るものが分かった ④未来
創造チーム
●メンターの私の経営3原則
・顧客に聴いて「考える」
・物事は基本から
・約束は責任を持って守る
●メンターコメント(石川事業部長代理)
約5年間の進化のステップは皆の心を一つにして前向きな風土
づくりに成功。今後の飛躍のス テップに向けての実践をお
願いします。
■シブヤITソリューション:坪田直也(メンター:村中技術部長)
●学んだ事、気づいた事
・コミュニケーション能力
・言葉の力の大切さ
・気づきはアイディアの泉
・ポイントはいかに暗黙知を形式知にするか
・製品指向とサービス指向の両立の大切さ
●改革実践提案書
・成功の宣言:SE力UP! 3カイ実践集団による新市場開拓
・現状の姿:現状、スキルはあるが営業力が弱い
・ありたい姿:3カイ実践集団による~顧客満足第一の製品創造~
・なりたい姿:マルチ業種に対応出来るSE集団(一人ひとりがマ
ルチ業種対応SE)
・実践する姿:継続は力なり
・実践事例:①3カイの伝承(YWT・朝会・気づき提案・KJ
法・月次ミーティング) ②筋 肉質の開発体制 ③お客様
の喜びを追求した製品ラインナップ ④開発ロードマップ
●メンターの私の経営3原則(村中技術部長)
・3カイの協力推進
・みんなに「善きこと」
・今日一日喜んで働きましょう
●メンターコメント(村中技術部長)
『グループ初の情報サービス会社として役割をしっかり体現す
べく邁進しましょう』
■RBC:北野健樹(メンター:遠藤専務)
●学んだ事、気づいた事
・経営とは事業創造そのもの
・未来は創るもの(自分と未来は変えることができる)
・目の前の顧客にはマーケティングで対応し、未来の顧客にはイ
ノベーションで対応する
・感動はニーズとシーズの交点から、磁石のようにNとSが引き
合う関係をつくる
・経営者は地面を、研究者は空を見ている
・ヘリコプター経営(死の谷を鳥瞰する)
●改革実践提案書
・成功の宣言:技術マトリックス経営 による「RBC 事業創造物
語 2012」
・現状の姿:可能性はあるが犬棒的アプローチ
・ありたい姿:電子技術を極めて、TM経営で、未来を創る
・なりたい姿:新規事業創出 29億円
・実践する姿:喜びの事業創造物語を日々、実践
・実践事例:①RBCTM道場 ②RBC事業創造戦略マップ
③消去法によるRBC事業創造 プロセス ④事業プランで
知識創造
●メンターの私の経営3原則(遠藤専務)
・人づくり(喜びづくり)を起点とした顧客満足の実現
・新しいことへの挑戦による未来に向けた価値創造
・企業活動による社会貢献、豊かな人間社会の発展
●メンターコメント(遠藤専務)
・2015年度:売上げ300億円のカギ ⇒ 「新規事業:29億円」の
達成
・「技術マトリックス」を用いた新規事業の創造
・「コアコンピタンス」の磨き上げ
・ 「RBC新規事業創造プロセス」の確立
・「未来創造会議」のスタート(道具・仕組み造りから着手)
■ナナオ:山本正人(メンター:堅田シニア開発マネジャー)
●学んだ事、気づいた事
・自分から始める
・われわれが未来をつくりだす
・モノはサービスを提供するための手段
・サービスの視点では顧客教育が必要
・課題解決は思いを集めて仮説を立てることから始まる
・気づきから次にすべきことが生まれる
・自分が変わり周りを変える
・イノベーション活動のモデル化
・財務分析の手法と意味
・技術とアイディアで未来を創造する
●改革実践提案書
・成功の宣言:技術とアイデアで未来を創造する~「感動創造」
宣言~
・現状の姿:商品づくりの際の具体的な目標・方向性があいま
い
・ありたい姿:技術とアイデアから「感動・感謝」の輪を創り
出す
・なりたい姿:ニーズ創造企業への成長
・実践する姿:火種つくり思いを形に感動を創造
・実践事例:①NGeV(New Generation Eizo Value)プロジェ
クト ②技術ロードマップ作成 ③顧客訴求ポイントの社内
共有
●メンターの私の経営3原則(堅田シニア開発マネジャー)
・楽しむ
・価値創造とサービス精神
・喜び連鎖
●メンターコメント(堅田シニア開発マネジャー)
「技術で未来を創る」「感動を提供する」ということから課
題研究をはじめてもらった。全てにおいて自らが「楽しむ」
姿勢が大切だと思う。楽しむことでポジティブになり周囲に
良い影響を与え、さらにつくり出す「モノ(製品)」にも「楽
しい」気持ちが吹き込まれる。
■■■「イメージと感覚の一致」の心を感じよう■■■■■■■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東日本の震災から1年がたちます。この一年の被災地のみなさんの
復興へのきづなの素晴らしさと厳しさに感動と緊張しながら、真剣
に改革実践を進化させてきました。昨年度のテーマは「楽しんで楽
しませて喜びの共感」に続いて、近年度テーマは「イメージと感覚の
一致」を追加しました。改革実践を継続進化していると、自然に20
12年の進化テーマがあらわれてきます。行動することで自然に出
会うのです。春の兆しを感じるこの時期に、今回は、セキガハラ人
間村の完成式典と、いしかわMOTスクール第8期ファイナルの行
動経験からの自覚と創造の気づきをご紹介いたします。
(株)四画面思考研究所 代表 近藤修司
北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 客員教授
(財)せきがはら人間村財団 理事
(株)日本能率協会コンサルティング 常任顧問
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━