悪鬼と砂糖 - IDONO KAWAZU.mp3
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[00:00.00] 作词 : IDONO KAWAZU[00:01.00] 作曲 : IDONO KAWAZU[00:17.04]大通りから逃避ついで[00:18.83]鵙への小さな土産ついで[00:20.85]べたつく大気に紛らわせ[00:22.71]派手に担がれしまった宵の果て[00:24.87]少し屈んで潜る裏道[00:26.87]隙間から頭を打った滴り[00:28.84]小耳に入った「止まないね」[00:30.61]たぶん、僕がいるせいなんだろうね[00:32.72]右から左の選別待ち[00:34.78]ずっと呼ばれない僕の名前に[00:36.78]意味などないから火をつけた[00:38.83]大したことない命だった[00:40.88]空瓶の山に躓く体[00:42.58]倒れ込んだ油の滲みた壁に[00:44.67]劈く響く確かに意識[00:46.71]重たい身体を運ばせる[00:48.62]そこに応えなどない[00:50.28]堕ちる先すらないまま[00:52.76]憶えなどない[00:54.37]念いに何故か焦る[00:56.83]唐紅映す眼すらないなら[01:00.95]どうにもこうにも[01:03.01]浮かぶ術もないまま[01:06.96]あんなに待ってやったんだ[01:08.96]鬼さんそっちはどうだい[01:10.93]「報われない」が人生だなんて[01:12.98]感情的だね[01:14.49]ただ愛想なんかつかれぬ程に[01:17.04]薄情なしの錆びれた僕だ[01:18.92]渇ききる前に濡らしたい[01:22.24]だから[01:23.00]さっさとお菓子を頂戴な[01:26.16]僕の恥も巫山戯も喰い尽してやる[01:30.90]甘えも虫歯もどうだっていいさ[01:34.95]「同じ穴の狢さ」[01:38.36]そして[01:38.86]行きたい処があったのに[01:40.76]目移る景色に迷い込んだ[01:42.90]醜悪奸邪に浸り過ぎて[01:44.76]疲労が意欲に勝っていた[01:46.87]夢を売っていた彼奴が[01:48.61]夢を治す仕事に就いていた[01:50.85]治せるもんなら診てもらいたいな[01:53.78]…まあいいや[01:55.01]青狐の面、硝子の視線[01:56.75]縊鬼の息から逃れるよう[01:58.76]この都市の胃の中這っていたんだ[02:00.91]世間知らずでいたかった[02:02.76]懐かしい筈の路地なのに[02:04.79]どうして不安が拭えないや[02:07.01]きっと変わってしまったようだ[02:08.84]そう思うことで頷くしかなかった[02:26.74]遠くの方で鳴りやまない狂騒[02:30.70]温度差が僕を追い詰めていく[02:34.74]音もしないで砕けた様相[02:38.51]誤魔化せない逃げられない[02:40.72]現実に足掻くの[02:44.84]わかってんだよ[02:46.62]そうあんなに待ってやったんだ[02:48.88]鬼さん手の鳴る方へ[02:50.88]「諦めること」が成長なんて[02:52.99]短絡的だね[02:54.41]ただ愛想なんかつかれぬ程の[02:56.88]迷彩色に塗れた僕だ[02:58.95]いっそこのまま消えてしまえたら[03:02.97]何から間違ったんだ[03:04.85]鬼さんもういいよって[03:06.92]「救われない」が救済だなんて[03:08.89]図々しいだけなら[03:10.85]哀訴なんか聞かれぬ程の[03:12.95]蹌踉めいた惨めな僕だ[03:15.03]渇ききる前に濡らしたい[03:18.03]だから[03:18.92]さっさとお菓子を頂戴な[03:22.12]僕の嘘も真実も塗り潰してやる[03:26.89]だったら居場所を頂戴な[03:30.11]僕の帰る場所などないから[03:47.06]貴方ならなんて言ってくれるのかな
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